お仕事文庫

休みが多い仕事とは?

休みが多い仕事とは?

ワークライフバランスを重視してプライベートも充実した人生を送りたいという人はたくさんいると思います。

私も釣りが趣味で、その釣りの名言の一つに「釣りが仕事のじゃまになるのなら仕事の方を諦めなさい」というものがあり、実際に転職して仕事を変えた経験があります。やはり自分の好きなことを出来てこその人生で、仕事は人生の一部でしかないですからね。バランスが大事だと思います。

そこで今回は休みが多い仕事について紹介していきましょう。



休みはもはや報酬になっている

年間休日が140日とおそらく日本でも最多レベルで休みが多い会社が未来工業です。
この企業は休みを多く与えることで、社員の満足度を高めているとのことでした。

昔は猛烈社員のような残業100時間当たり前、24時間働けますか!?といった働き方をしている会社員が多く、深夜に営業会議を行っているような企業もありました。

時は高度成長期で働けば働くほど賃金も上がり、冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビのような三種の神器と呼ばれた家電を買うことが出来るなど働けば働くほど豊かになっていった時代でした。

ただ、今はそういう時代も終わり、先進国的な低成長の時代が訪れ、働いても働いても賃金が大幅にアップするようなことはなく、誰もが欲しがるような生活を豊かにしてくれるものはもうすでに誰もが手にしている時代になっています。新三種の神器と呼ばれたカラーテレビ・クーラー・自動車もほとんどの人が持っていて、車に関しては交通網の発展やインターネットの時代になり、敢えて持たずにカーシェアで済ませている人も多いようです。

マイホームを買うために猛烈に働くという人もいますが、人口減の時代に入り、空き家をリノベーションしたほうが安くつくとか賃貸で十分という人も多くなり、ミニマリストと呼ばれる人も増えています。こういった人は物を所有せずに出来る限りシンプルな生活を送ることで楽に生きたいと考えています。

そう考えると、もはやお金をたくさんもらうことが幸せという考え方は古くなってきていて、休みをたくさんもらってそれを自分や家族のために使うことこそが豊かな人生に必要であるという考え方が増えてきていると言えます。

休みの多い業種

休みが多い会社に勤めてプライベートも大切にしたいという人におすすめしたい休みの多い業種を紹介していきましょう。

メーカー

自動車・輸送機器メーカーは生産ラインを止めると仕事が完全にストップしてしまうため、年間の休日は130日以上あるところが多くなっています。お盆シーズンや年末年始などは、かなり長く生産ラインを止めるので1週間〜10日の連休を設けている会社も多いです。

私の友人も自動車メーカーで働いていますが、逆に通常の時期はラインを止めづらいため3交代制で働いたりしていて、時期によってはかなり不規則な労働の必要もあるとのことです。

まとまった休みが欲しいという人は自動車・輸送機器メーカーを目指してみると良いかもしれません。

その他、電子・電気部品・半導体メーカーや医療機器メーカー、設備関係・プラントメーカー、機械・電気機器メーカー、家電・AV機器メーカーなども年間休日数130日前後と休みの多い業種となっています。

生産ラインを止める必要のある工場を持っているようなメーカーは年間休日が多いと言えます。

電力会社

電力会社は有給休暇取得率が高く、完全週休2日制で夏季・年末年始休暇があるなど年間休日は多い傾向があります。

ただ、部署によっては24時間体制での仕事となり、交代制の勤務の場合は土日が休みとは限らず、数日働いて休みがあるような不規則な働き方となることもあります。

電力会社は基本的には年間休日が多い傾向はありますが、部門によっては事情が異なり残業が多かったりと休みが多いとは言えないところもあるようです。

しかし、大手の電力会社の場合は管理体制がしっかりしていることでサービス残業をすることはありませんので、安心して働ける環境だと言えるでしょう。

MR

製薬会社などの営業職です。この仕事は自社の医薬品を病院で使ってもらうために医師に新薬の営業を行ったり、医師からフィードバックをもらって新薬開発にいかしたりすることが仕事内容になります。

激務な会社もあるようですが、本人の裁量に任されている部分が多い仕事なので、スケジュールの自己管理さえすればメリハリをつけて働くことが可能です。確実に週末を休みにしたり連休をとったりと、自分の時間をたくさん持つことが出来、給与もかなり高くなっている仕事です。

土木・建設業

建設業は雨が降ると休みになる場合が多く、休みの多い業種となっています。雪深い地方では冬場仕事がなかったりするので、兼業を行っている人も多いようです。

休みが多いことは良いのですが、この業界は基本的に日給月給制を取っているので、休みが多くなるとその分手取りが減ってしまいます。休日出勤などで足りない分を補わなければならなかったりと、給料が安定しないというデメリットもあります。

納期が近づけば夜遅くまで作業することもあるので、年間休日は多くなりますが働き方はハードだと言えるでしょう。

自営業

自営業は、お店をやっている人から大家さんなどピンからキリまでありますが休日の取りやすさで言うとトップレベルです。

私も3年ほどフリーランスのWeb制作という自営業をやっていましたが、納期が近くなければ今日は天気もいいし、釣りに行こうって感じで毎日釣りに行っている時期もありました。朝だけ釣りに行って少し仮眠して仕事をするとか、仕事を早めに終わらせて夕方だけ釣りに行くみたいな働き方も出来ます。

お店をやっている人も時々「スープの仕込みを失敗したので休みます」とか「家庭の事情で休みます」と貼り紙を出して休んでいるところがありますし、年末年始は海外旅行へ行って年明けは15日から営業みたいな休み長すぎな店とかも見ます。

そう考えると、ワークライフバランスを一番取りやすいのは自営業だと言えるでしょう。

ただ、自営業も働かなければ売上が発生しないわけで休みを多くしたつけはどこかで払うことになります。

休みが多い仕事のメリット

休みが多い仕事は生産性が高いというメリットがあります。上に書いた未来工業では定時が5時で休日出勤も認めていないため、労働生産性を最大まで高めないと会社の売上が下がってしまい潰れてしまう危険性があります。

そのため、社員は一人ひとりが労働生産性を高めようと意識して働き、少ない労働時間でも売上を上げることが出来ているとのことです。

確かに自分の場合を考えてみても仕事の後に合コンがあったりすると、絶対にその時間に間に合わせないとダメなのでその日やるべき仕事を定時までに必死でやろうと集中力が高まり、生産性も向上します。これが残業すればいいやと開き直っていれば、ダラダラやってしまって結局深夜までかかってしまったりすることもあります。

残業も休日出勤も一切禁止という状況になれば、自ずと労働生産性は高まっていくということなのでしょう。

昔の日本の会社は残業している社員を頑張っていると評価してしまったり、残業代を律儀に払い続けていたことで、47年連続でG7内で最悪の労働生産性の低さになってしまっているのかもしれません。

今こそ年間休日を増やして残業もなくし労働生産性を上げなければ、少子高齢化の生産人口減社会で日本の地位は下がり続けて、国際競争力が弱っていくことになってしまいます。

休みが多い仕事まとめ

休みが多い仕事として休日に生産ラインを止める必要のあるメーカーやメリハリをつけて働けるMRなどを紹介してきましたが、自営業(自由業・フリーランス含む)も自分で休みを決めるため休みを多くすることが出来ます。

上にも書きましたが今の時代、お金ではなく自己実現や家族との時間に価値をおく人が増えており、労働時間の長いブラック企業には人が集まらず淘汰されているようです。

休みが多い仕事を探すなら転職エージェント転職サイトを利用することをおすすめします。特に転職エージェントを利用すれば転職のプロに相談することが出来るので、理想の会社に巡り会いやすく、転職の成功率が高まりますよ。