転職のイメージは良いのか?悪いのか?
転職って世間ではどういうイメージなのか?転職を考えている人にとっては気になるところですよね。
転職のイメージは良いのか?悪いのか?参考になりそうな調査結果を見つけました。
参考
この記事からわかるのは、転職を良いイメージで捉えている人が悪いイメージで捉えている人よりも多いということです。
ここでは、転職のイメージについてご紹介していきます。
転職が「当たり前」の時代に
バブルが崩壊するまでは終身雇用制度があり、大企業なら定年退職するまで勤め続ければ安泰で、退職金もたっぷりもらえるという時代でした。
その時代に転職するというのはマイナスでしかなく、退職金が減るなどのデメリットも多くありました。その時代は転職のイメージが悪いものだったと言えるでしょう。
ただ、現在は終身雇用が崩壊していると言っても過言ではない状態で、どんな大企業に勤めていても会社がなくなる可能性が低いとは言えなくなっています。
例を挙げると、あの日本の四大証券の一角だった山一證券の倒産や、最近では東芝やシャープといった大企業の海外企業への身売りなどが挙げられます。
海外の企業に買収された会社は容赦ないリストラに遭う可能性も高く、大企業だから一生安泰というのはもはや幻想でしかありません。
会社が倒産しなくても経営状態が悪化して赤字経営になることは今では当たり前となっており、経営状態が悪化すると盛んに行われるのが大規模なリストラです。
転職したいと思っていなくても転職せざるを得ない状態になることもあり、転職のイメージは今では当たり前となりつつあると言えるでしょう。
転職はプラスになることも!
近年、団塊の世代の大量退職と少子化による人手不足により転職市場はかつて無い売り手市場となっています。
そんな事情もあり転職で年収がプラスになるパターンが増加しています。
転職市場での求職者の取り合いから年収が高騰しており、同じスキルレベルでも、長年同じ会社で働いている人よりも外部から転職してきた人の方が年収が高いというおかしなことが起こっている企業も出ているほどです。
売り手市場である現在、働き続けるよりも転職した方がプラスになる可能性もあるのです。
転職のイメージは気にしない方が良い
自分の周りに転職をネガティブに思っている人がいて転職に踏み切れないという場合があります。
この前、ラジオの相談コーナーに寄せられていた悩みでも、夫がすぐに転職していて困っているというものがありました。一年持たずに転職したり、早い時は転職したのも知らないぐらい早く辞めてしまっていたとのこと。このラジオでは、話し合って転職しないでほしいとはっきり伝えたほうがいいとアドバイスしていましたが、私は違う意見を持っています。
私はすでに30代前半までに6回転職していますが、転職はしたい時にすればいいと思っています。
転職のデメリットは退職金が減ることだったり、次の転職の際に転職回数が多いと保守的な企業では書類選考が通りづらいという点を挙げることが出来ます。
ただ、退職金のことばかり考えて大幅に年収が上がる有利な転職のチャンスを逃すのはマイナスでしかありませんし、保守的な企業でも1度や2度の転職ならそれほど影響は大きくないでしょう。
私が働いている業界はIT業界で、この業界は看護師業界と並ぶレベルで人材の流動性がとても高く、転職が当たり前となっています。私の場合も一社目は1年2ヶ月で退職していますし、ミスってブラック企業に入ってしまった時は1ヶ月で辞めています。そうやって転職しても特にマイナスにはならずスキルさえあれば苦労なく次の会社に転職することが可能なのです。
前に働いていた会社は、大手のクライアントが多く、スキルを磨くにはちょうどよかったのですが、就労環境がかなりブラックよりで給料も安い会社でした。
ですが、この企業で働いていたおかげで多くのマネジメントを経験出来、大手のクライアント案件をいくつもこなしてきた実績を買われて、その次の仕事では東証一部上場の大手企業の社内ディレクターというポジションで、大幅な給与アップとワークライフバランスの取れた労働環境を手に入れることが出来ました。
こうやってジョブホップを繰り返すことにより学歴や才能が無くても大手企業に入る方法があるということです。
IT業界の場合は、転職をうまく使って給与を増やしていく人がとても多い印象を受けます。小さな会社では昇給はごくわずかという場合もあり、何年経っても一年に基本給が5000円アップだけというレベルだったりします。
それを考えると、一回転職するだけでうまく行けば何十万円も給料が上がることから、同じ会社に長く居続ける意味は無いと言えるでしょう。
転職者に転職してどうだったか聞いてみる
私の友人は明らかにブラック企業に勤めていて、一応業界最大手の商社で一部上場企業ではあるものの、埼玉の支社の労働環境はかなりひどいものでした。
深夜までの残業が常態化しているのに残業代は支払われないのが普通という状態…。家賃補助があったり福利厚生はそれなりに手厚いものの、もっとマシな会社は他にいくらでもあって、その友人のスキルなら必ず良い企業に転職出来ると感じていました。
その友人に、転職した方が年収もアップしてもっといい労働環境で働くことが出来るよという話をしたら「え?今の会社の労働環境って悪いの?」といった反応が返ってきたのには驚きました。
この友人のように実際に転職を一度も経験していない人には、他の会社がどういう労働環境で自分の労働環境がどのレベルなのか把握出来ていないのです。
転職をネガティブに捉えている方は、一度、転職したことのある人に転職して良かったかどうかを聞いてみたり、労働環境について疑問に思っていることをぶつけてみると転職のイメージが変わってくるかもしれません。
私の転職のイメージはガチャ
私の主観で転職のイメージを語るとすれば、転職はガチャだと思っています。
リセマラ(リセットマラソン)という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、会社なんてものは何万もあるわけで、いい会社に入社出来るかどうかなんてどれだけ調べてもわからず、いい会社でも入ってみたら上司と反りが合わなくて毎日辛いなんてこともよくある話です。
入ってみないとわからないなんて引いてみないとわからないスマホゲームのガチャと同じだと思いませんか?始めのガチャでレアキャラを引ければチートなのに、わざわざノーマルキャラで頑張るのは本当に修行なのかな?と思ってしまいます。
入ってこれはダメだと思ったらすぐに辞めて次に行く。そうやって手数を増やせばSSR(ダブルスーパーレア)を引けるかもしれないし、もしかしたらHR(ハイパーレア)やLR(レジェンドレア)を引ける可能性だってあるのです。(もちろんある程度レベルを上げとかないとレアガチャイベントに参加出来ないので勉強やスキルアップは必要)
私は最終的に6度の転職を繰り返し、その結果、某大手企業に転職することが出来ました。
今の職場の自慢は、東京を一望出来る眺めのいい社員食堂ですね。大企業は会社の中にコンビニがあったり、自販機も外で買うより安く飲み物を買えたり、福利厚生がすごく充実していますよ。
転職のイメージについてのまとめ
転職のイメージについては、昔と今ではかなりの差が出てきていると思います。昔は終身雇用が当たり前で、転職はマイナスのイメージが強かったと思いますが、今は転職によってスキルアップをしたり、より良い職場で働くことが出来るようになることも増えています。
これからもグローバル化が進む中で、転職はもっと一般的になり、転職のイメージは今よりもどんどんと普通のものになっていくはずです。
今は空前の人手不足によって引く手あまたな売り手市場で、数年前のように転職が難しい時代ではないですが、この状態が長く続くとも限りません。
転職のイメージが気になったり、家族の反対などで転職に踏み切れなかった方は、とりあえず今のうちに転職エージェントに相談してみたり、転職サイトでスカウトされるのを待ってみれば自分の市場価値がわかるのではないでしょうか?