お仕事文庫

デスクワークが苦痛で辛い…辞めたい人に知ってもらいたいこと

デスクワークが苦痛で辛い…辞めたい人に知ってもらいたいこと

デスクワークは非常に人気の高い仕事です。事務職は人手不足の時代でも求人倍率は0.33倍と一つの仕事を3人が取り合っている形です。
介護サービスなどは3.85倍となっていて、こちらは一人の人を3社以上が奪い合っている状況ですのでその差は歴然としています。

出典厚生労働省 職業別一般職業紹介状況(2020年10月)

リーマンショック以降、事務職の正社員雇用は減っていて非正規雇用でまかなうところがどんどん増えているのが現状ですが、それでも事務職の人気は変わりません。

ただ、そんな人気のデスクワークですが、合わない人には合わないもので辞めたい人や辞めてしまった人も多くいます。ここではデスクワークの現実について紹介してみます。



デスクワークの辛さ

デスクワークは空調の効いた室内で座ってキーボードを叩いているだけの楽な仕事のように見えます。外回りの営業や立ちっぱなしの販売などに比べると圧倒的に恵まれた環境で仕事をしているように見えるでしょう。

ただ、デスクワークにはデスクワークの辛さがあり、やっている人にとってはデスクワークよりも立って仕事のできる販売や外回りの営業の方がよっぽどいいと思っていたりします。

例えば私の友人は苦労して就職した会社で経理に配属され、デスクワークがつらすぎて1週間で退職届を提出しました。その友人曰く、一日中パソコンの画面を見ている座り仕事なんて頭がおかしくなってしまいそうだとのことでした。

デスクワークは基本的にパソコンを使う仕事になるため、仕事中は画面を見ることになります。パソコンの画面を見続けることに抵抗のない人にとっては何時間でも全く気にならない作業なのですが、人によってはパソコンの画面を見続けることは大きなストレスになるのです。

こういう人は意外と多くて一日中パソコンに向かって仕事をする適性がない人にとってデスクワークは地獄のような仕事となり、これが理由で退職してしまいます。

私の友人は元々経理になりたくて会社に入ったわけではなく、この会社自体が運送業の会社だったため、体を動かせるところで働きたいと思い入社したのに新卒で配属された部署が経理だったというミスマッチが発生してしまったようです。

私はIT系の仕事をずっと続けていてデスクワークは慣れているのですが、正直辛いところもあります。それが長時間のデスクワークによる健康状態の悪化です。

デスクワークを続けている人のほとんどが抱えるリスクの一つに腰痛というものがあります。これは椅子に長時間同じ体勢で座り続けていることで起こる病で、同じ職場の人も相当な割合で腰痛を抱えています。中には定期的にマッサージに通ったり、病院へ行ったりしている人もいます。

私も例外ではなく、20代後半で腰を痛めてから定期的に痛みが再発してひどい時には起き上がれない程の痛みに襲われることもあり、日常生活すらままならない状態になったりもします。

他にも画面を見続けることで目の限界を超えて夕方以降ずっと目が痛かったり、それに付随して肩こりがひどくなったりすることもあります。ただ座っているだけの楽な仕事に見えて、実はかなり過酷な仕事でもあると言えるでしょう。

精神的にも辛い

デスクワークは実は辛い…辞めたい人に知ってもらいたいこと2

デスクワークは外回りの営業のように外出することが殆どなく、常に会社で仕事をするため、職場環境によっては毎日精神的に辛い思いをすることがあります。

朝から晩まで上司に監視されながら、ひたすら仕事をこなさなければならないような状態もありますし、上司や同僚の雑談がやたら気になっていらつくこともあります。

他の人の仕事なども目につくので、あの人は面白そうな仕事をしているのに自分は全然面白くない仕事をずっとしていると人と自分を比べてしまって、なんだか鬱になったりすることもしばしばです。

私の場合はITの仕事なのですが、他の人はプログラミングや仕様書作成など高度な仕事をしていたのに、私は一番下っ端ということで雑用処理班となっていて、朝から晩までひたすら居酒屋の会員登録カードをデータ入力する仕事をさせられていました。

この仕事は会員データ管理システム開発のための布石的な仕事で、この仕事自体の単価は安く、直接会社の売上にも貢献できない仕事だったため、本当に何のためにやってるのだろうとずっと自問自答しながら入力していたのを思い出します。
入力の仕事は納期までひたすら入力していくだけの仕事であるため、全く会話がなかったのも辛く感じました。朝から晩までひたすらパソコンに入力し続けて仕事中には一言も言葉を発することなし…。朝、「おはようございます」と言った次に「お先に失礼します」という言葉を使う毎日…何のために会社に来ているのだろうと感じていましたね…。

外回りの営業をやっている友人と飲みに行くと、外回りの時は打ち合わせが終わったら夕方まで漫画喫茶で時間をつぶしたり、車の中で寝てたりしてるし、みんなそんな感じで仕事してるよといった話を聞いたりして、社内に閉じ込められて息抜きすらままならないデスクワークは本当に損な仕事だと感じました。

デスクワークの場合、午後から眠くて死にそうになった時はトイレに行って顔を洗ったり、ひたすらコーヒーを飲みまくって眠気と戦う必要があり、サボって昼寝などできる環境ではありません。ある友人はどうしても無理とトイレで3時間ぐらい寝てたことがあるらしいですが、うちの職場でそんなことをしたらすぐにバレて大問題になりそうです。

デスクワークが合わないなら辞めたほうがいい

はっきり言って事務などのデスクワークは人気ではあるもののそんなに楽な仕事ではありません。人によっては他の仕事よりも苦痛になる場合もあり、精神的にまいってしまう可能性すらあります。

なのでデスクワークが自分には合わないと思ったら辞めていいと思います。

私の職場はシステム開発の仕事をしていましたが、定期的に新しい人を採用していました。ただ、その中で1年続く人は極一部でした。システム開発はデスクワーク以外にもいろいろな適性が必要な仕事ですが、合わない人は本当にただの地獄に感じる仕事です。そのため見切りをつけて辞めていく人が多いのでしょう。

上で紹介した経理に配属されて1週間で会社を退職した友人の話ですが、この人は辞めた後、職業訓練を受けて建設機械の免許を取得して今は建設現場でクレーンを動かす仕事をしています。

人には適性というものがあり、快適な環境でパソコンを扱い楽な仕事に見えるデスクワークよりも、過酷な環境で体を動かす仕事のほうが合っている人もいます。

もし、デスクワークが辛くて自分には合っていないのではないかと思っているなら転職を考えても良いでしょう。世の中には多種多様な仕事があり、必ず人それぞれ自分に合った仕事というものが存在します。

自分に合った仕事が何なのかわからないという人は、一度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?転職エージェントは仕事のプロなので、ベストな仕事を紹介してくれる可能性は高いでしょう。