責任の重すぎない仕事について
仕事の責任が重すぎて辛いということはありませんでしょうか?
私がWebデザイナーをしていた時、先輩のWebディレクターが辞めてしまい私がそのあとを引き継いでディレクションをやることになりました。
ただ、ディレクションが初めてなのに仕事がそれなりに大きな会社のリニューアル案件でプロジェクトに関わる人も多く、失敗できないとかなり精神的につらい経験をしました。
動くお金も何百万円という個人ではあまり使わないようなお金で、責任の重さに毎日疲れきっていたのを思い出します。
責任が重い仕事はしんどさというより、責任の重さで精神的に辛い思いをすることになりますよね。そこで今回は責任の重すぎない仕事を紹介してみます。
アルバイト
時給労働のアルバイトには通常あまり責任の重い仕事を任せることはありません。
もしも大きなミスを犯してしまって損害を与えても故意にその損害を与えたわけでなければ責任を問われることはなく、損害賠償などの請求をされることはないですし、もし請求されても裁判で負けることはないでしょう。
そのかわり、マニュアル通りの仕事を求められますし、自分の勝手な判断で物事を進める事はできません。逐一社員に確認したりという面倒くささはありますが、クレームが来ても言われたことをやっただけとその社員に責任をとってもらうことが可能です。
私は昔警備員のアルバイトをしていましたが、自分では把握していないことをお客さんに聞かれて困った場合、全て社員に聞きに行っていました。
まれに想定外の人が来場した時には自分たちでは捌ききれない人の量になり、かなり多くのクレームを受けましたが、全てクレームは上司の社員に丸投げという形でしたので責任の重さを感じたことは全くありませんでした。
派遣社員
派遣社員に関しても責任の重い仕事は任せられることは基本なく、大きなミスを犯してしまった場合でも派遣会社が対応をしてくれます。
派遣社員が大きなミスをして損害を与えてしまった場合は即解雇になるか、次の更新で契約更新を行ってもらえないというだけなのであまり責任が重すぎないと言えるでしょう。
大きなミスを犯して職場に居づらくなったとしても派遣会社に相談すれば対策を考えてくれたりしますので、自分であまり抱え込むことはないでしょう。
私も昔派遣社員をしていたことがありますが、基本的に派遣社員の裁量はそれほど大きくなく、残業する場合も派遣先の担当者に逐一聞いてからでないと行えないなど、責任はほぼ担当者に丸投げできました。
いろいろな仕事を任せられますが責任は全て担当者というパターンばかりなのでプレッシャーの少ない仕事です。
自営業・フリーランス
自営業やフリーランスに関して言うと責任は全部自分の肩にのしかかっているので重いと言えば重いかもしれませんが、会社に迷惑をかけるという精神的な負担は特になく、失敗した場合はただ単に自分の仕事がなくなってしまうだけのことなのでそれほど悩むことはないでしょう。
私はフリーランスを3年以上やっていましたが、仕事がもらえるかどうかは全部自分の頑張り次第であり、売上が増えるかどうかも全部自分の頑張り次第だったので非常にシンプルでわかりやすく気楽にやっていました。
割に合わない仕事だなと思えば次からその仕事は手一杯だと言って断ればいいですし、顔を売るために今回は割に合わなくても頑張らないとっていう仕事は頑張ってやりました。
3年間でいろいろな失敗もしてきましたが、失敗した分は全て売上が減るという結果になるだけだったので自分としてはただその結果を受け入れるだけのことであり、責任を感じるということは特になかったです。
もちろんクライアントへの納品物に大きなバグが有り、顧客データが消えたりすれば損害賠償に発展する恐れもありますが、さすがにそこまでのミスをすることはまずなく、ミスを指摘されてもサーバーが不調ということにしてこっそり修復したりしてましたね。
全責任が自分にある自営業やフリーランスはある意味、責任を感じない気楽な働き方と言ってもいいかもしれません。
責任の重すぎない仕事まとめ
責任の重すぎる仕事は常に成功するかどうか気になって休みの日も休めないような状況になりがちです。
何千万円も動くような巨大プロジェクトだったりすると失敗すると会社が傾いて他の社員にまで影響するのではないかと必要以上に責任感を抱え悩み苦しむ毎日を送るかもしれません。
ただ、会社側は社員に仕事を任せる時はその人ならできると思って仕事を任せるのであって、その責任は仕事を任せた側の責任になります。一社員が責任を抱え込んで不安になりすぎる必要はないと言えるでしょう。
もしも万が一プロジェクトでミスを犯して上手く行かなかった場合でも、会社という組織はバックアップできるように多くの社員を抱えているので、直ちに大きな損害につながるというわけではないです。
私の会社でも新プロジェクトが完全に当初の計画と大きく違う状態になり、仕事をすればするほど赤字が発生してしまうような状況になりましたが、他の部署も動員して火消しを頑張り最終的に大きな損害に至ることなく収束しました。
会社というのは一部がだめになってもバックアップできるようになっていますので、必要以上に責任を抱え込まずに常に他の社員に情報共有して上手く行かなかった場合に助けてもらえるようにしておくと良いかもしれません。
また、責任が重すぎると思う仕事でもいくつかこなしているうちに慣れていくものであり、そうなれば気楽に仕事をこなせるようになるでしょう。
ちなみに私はWebディレクターは責任感が重すぎると感じ、給料が下がってもいいと転職してWebデザイナーの仕事に戻りました。
働き方も多様化している世の中です。キャリアアップの転職だけでなく、責任の重さで悩み苦しい思いをするのであればキャリアダウンの転職という選択肢もあっていいと思います。