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面接で離職期間をプラスに伝える方法

面接で離職期間をプラスに伝える方法

やむを得ない事情で会社を辞めて転職することはよくあります。私も転職回数が多いので何度か離職してから転職活動を始めたことがありました。

ここでは、そんな私が離職期間が長くても転職活動でそれをプラスに変えて内定を獲得した方法について紹介していきます。



離職期間は基本的にマイナスになりやすい

まず大前提の話ですが転職者を採用する企業からすると、ブランクの長い転職者はそれだけでマイナスのイメージを受けます

企業は中途採用の場合、即戦力となる人材を求めているのが普通で、離職期間が長ければ「仕事の勘がなかなか取り戻せないのではないか?」「計画性が無いのではないか?」「何かあればスグに辞めてしまうのではないか?」など様々なことを考えて採用をためらいがちです。

特にエンジニア系やアパレル業界などは1年も離職すればトレンドについていけなくなる業界であり、長い離職期間がある場合は大きなマイナスとなる可能性があります。

企業はそういった不安を払拭するために面接では離職期間のことを入念にチェックしようとするのが普通であり、空白期間がある場合は採用担当者が納得するような、しっかりとした理由を準備しておく必要があると言えるでしょう。

例)

私の場合は勉強をしていたという理由を使った

私が実際に離職期間を経験したのは、新卒で入った会社を7ヶ月で辞めて約10ヶ月間離職した時と、3社目の会社を3年勤めたあと3ヶ月間離職した時です。

一回目の離職時は、販売という仕事があまりにも向いていないので何かを制作する仕事がしたいと思って辞めたのですが、特に次の仕事を何にするかなど全く考えておらず、とりあえず辞めてから考える形でした。

その結果、辞めてから1ヶ月間ほどは本屋や図書館に通って次の仕事を何にするか決める活動を行い、転職エージェントにも登録して相談しながらものづくりの仕事で自分が出来そうなことを探しました。

そこで見つけたWebデザイナーという仕事が、どうもこれからITの時代に必要とされる仕事なのではないか?と感じ、狙いを定めます。(2007年時点)

独学でWebデザイナーになろうかと勉強をはじめましたが効率が悪いと感じ、スクールを探した結果、ハローワークでやっている職業訓練にWebデザイナー養成講座(3ヶ月間)があるのを発見し、応募して通うことに。

そこでWebデザイナーになるためのコーディングやflashで使うアクションスクリプトなどの勉強をして卒業後、転職活動を始め、2ヶ月ほどで社内Webデザイナーとして食品メーカーのホームページを更新したり、新商品の個別ページを作成したりする仕事に就くことが出来ました。

この時の転職活動では、正直離職期間とかそういう問題ではなく、販売職しかしたことのない22歳の若者が職業訓練をたった3ヶ月行っただけで即戦力になれるのか?という問題に直面し、絶望的に面接を通過する気がしなかったのを覚えています。転職エージェントを利用したことでいきなりWebデザイナーとして仕事に就けたのは運の要素以外全く無く、転職エージェント様様としか言いようがありません。

3社目を辞めた時のエピソードですが、年齢が28歳になりそろそろ転職するなら最後になるかもしれないなと感じていた私は28歳の誕生日を過ぎたタイミングで退職願を出して退職。

退職後に転職サイトや転職エージェントの利用を開始したため、1ヶ月間は準備期間となりました。その後も面接へ行くと現在離職中ですが理由はどういった理由で?などの質問を受けたことを記憶しています。

その時は、前職が多忙で残業も多く、就業時間が終わってからの全体ミーティングがその日に決まったりするような職場だったため転職活動が難しいと判断しましたなどの理由を用意しておきました。

離職期間が2ヶ月以上になってきた時には「現在はどのような生活をなさっていますか?」など離職期間中の様子を探るような質問を受けることがあります。そういう質問に対してもポジティブな印象を与えるような受け答えを用意しておくほうが良いでしょう。

例えば、現在は転職活動を中心に様々な企業の情報を集めて研究していますが、スキルアップのために○○などの本を読んだり、○○の資格取得について勉強しています。など仕事のために頑張っていることをアピールすると良い印象を持ってもらえる可能性が高まります。

ただ、嘘をついても採用担当者に同じ資格の取得者や同じ本を読んだ人がいて、更に突っ込んだ質問が来た場合に返せなくなりますので、実際に資格の勉強の本を読んだり、仕事に関係する本を読んでおく必要はあります。

ブログやSNSでの情報発信などもやっておくと良いかも

最近ではブログを作ったり、SNSで情報発信することがかなり一般的になってきています。こういったプラットフォームで自分のスキルや現在勉強していることなどをアウトプットすればそれもアピールに繋がるでしょう。

志望先の企業が古い企業だったり、保守的な会社である場合はネットでのこういった活動について理解出来ず余り評価に結びつかない可能性もありますが、IT系の企業だったり、新しい技術をアピールしているようなメーカーだったりする場合は、こういった情報発信のスキルも評価の対象になる場合があります。

私の場合はWeb関連企業への転職だったのですが、ブログでの情報発信が好評で面接でも良く出来ているとありがたい言葉を頂いたことを覚えています。

ハイテク分野の転職だったらIoTでのAI活用についての記事を書いてみたりしても良いでしょうし、アパレルなら今後日本でもブームになりそうな海外セレブのファッション紹介などの記事を連載してみると良いかもしれません。

転職出来なかったら起業しよう

大不況などが来てしまった場合、どうしても転職先が見つからない可能性もあります。

そんな時は個人事業主として開業してみてはどうでしょうか?

私の場合は転職を繰り返すうちにいろいろな会社に人脈が出来たので、独立してしばらく自分一人で仕事をしてみようと開業したわけですが、開業は書類を税務署に提出するだけで出来ますのでそれほど難しくはありません。

ブランクが長くなりすぎた場合、起業して仕事をしていたという理由にすれば言い訳がしやすく、企業側としても直取引で仕事を取ってこれる優秀な人材なのではないか?と考えられることから、離職期間が長くてもプラスにしやすいと考えられます。

私の働いていた会社のディレクターも家族の介護で離職した時に開業して自宅で仕事を始めたと言っていましたし、副業時代の幕開けとなった今の時代、フリーランスという働き方が一般的になっていることから開業するという方法もありかと感じます。

ただ、開業しても仕事がなければお金は発生しないので、生活が困窮するのなら日雇いのアルバイトなどでお金を稼ぐと良いでしょう。

私が開業した当初はあまり仕事が無かったので、メルカリやヤフオクでいらない物を処分して当面の生活費を稼いだりしていました。レジャー用に使っていたスポーツバッグやジャージなど意外と高値ですぐ売れるのには驚きましたね。

また、最近フリーランスエンジニアとして開業した友人は、隙間時間の活用と運動のために出前館の配達員をやり始めました。

今の時代、個人でもお金を稼ぐ方法はいろいろありますので、焦らずにゆっくりと良い転職先が見つかるまで頑張る事が出来るかもしれません。

離職期間が長くてどうしようか迷ったら転職エージェントに相談してみる

上記を参考に離職期間についてプラスに出来そうなエピソードを準備しておけば、離職期間が長くなってしまっても大きなマイナスにはならない可能性が高まりますが、どうしてもそういったエピソードが浮かばない方や、本当にこれで大丈夫なのか?と迷っている方は転職エージェントに登録して相談してみるのもおすすめです。

転職エージェントは多くの方の転職を成功に導いている転職のプロフェッショナルです。餅は餅屋という言葉もありますが、転職について相談するなら転職エージェントに聞くのが一番間違いないでしょう。

また、現在離職中の場合は、その期間が長くなるにつれて金銭的にも心理的にも余裕が無くなってきます。私の場合も失業保険の手続きはしていましたが、支給までの待機期間が3ヶ月あり、その期間でどんどん減っていく貯金をみているとかなり焦りが生じたのを覚えています。

そうなってくると、かなり条件を下げて転職活動をせざるを得なくなる可能性もあります。

離職している場合は、転職エージェントに全力で頼ることにより、スムーズに転職活動が進むようにしなくてはならないと私はその時に強く感じました。

転職エージェントなのですが、プロフェッショナルとは言え全てのキャリアアドバイザーのスキルが優れているわけではなく、自分とは合わないタイプの人もいました。あまりにも高圧的で上から目線なおじさんキャリアアドバイザーや、明らかにこちらの希望を無視してどこでもいいから入りやすそうな案件を紹介するゴリ押しキャリアアドバイザーもいます。

こういう時は無理してその転職エージェンだけに頼らず、別の転職エージェントに登録してみて転職活動をするというのもおすすめです。